美味しいラーメンはいらんかね・・・ お母さんの味は私が受け継ぐ。

12/6(金)~アップリンク京都
12/28(土)~名古屋シネマスコーレ
10/11(金)~シネマート新宿
10/11(金)~シネマート心斎橋
11/9(土)~大阪シアターセブン
11/29(金)~ヒューマントラストシネマ渋谷

MOVIE

COMMENT

憎しみのある社会は、最も恐ろしい。
人間の誘惑は、さらに恐ろしい。


「人肉ラーメン」はタイ国のある時代に実際に起きたある出来事に基づいて作られた作品である。
国民が思想の違いにより激しく対立し、分裂した結果、恐ろしい悲劇が起こった。
それによりタイの人々の精神と行動に悪影響を与え、信じられない程人間性を異常に歪めてしまった。
堕落した社会から圧迫を受け、人間性を失ってしまったのだ。

心を開いてこの映画を見てくださった日本でご覧になる観客のみなさま及び日本人に敬意を表し、大いに感謝したい。この映画はかなり昔の時代の話ではあるが、この映画に偲ばせた意図は現代においてもいくらでも解釈の余地がある。

愛の味 復讐の力 美しい恐怖

監督:ティワ・モエーサイソン

現実と心の内を行き来する演出で、主人公・バスの人生を見事に追体験させられる。
情念、湿度、汗、におい……
そういったものが鼻先まで香ってきそうな臨場感があり、あまりに叙情的だ。
タイトルでキワモノ映画と食わず嫌いするのはもったいない。
涙の塩気と血肉の旨みたっぷりの人肉ラーメン、ご賞味あれ。

野水伊織(映画感想屋声優)

血肉の中にドス黒い情念が入り混じった究極の人間料理。
人体調理描写と同じくらい丁寧に描かれる、哀しみに満ちたドラマが胸を突く。
救われなかった者たちによる慟哭の味を召しませ……。

人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー)

主人公の店主がもう不幸過ぎてどうしても彼女に肩入れせざるを得ない。
それはそれとして人肉ラーメンは一家に伝わる秘伝の味なので解体・調理だけでなく
仕入れのスキルも高くて「プロやな──」と思わされるシーンがいくつかあった。
でもやっぱり悲しい話。

サメ映画ルーキー(サメ映画翻訳家)

ピー(精霊)も黒魔術も登場しない、異色すぎるタイ・ホラー見参!
殺人を繰り返すヒロインの悲惨すぎる境遇に、いたたまれなくなること請け合いだ!!

くれい響(映画評論家)

INTRODUCTION

STORY

屋台を引いて生計を立てるバスは、体の弱い
少女・ブアを育てながら、幼少期に父親から受けた
虐待のトラウマと、ギャンブル依存の夫が作った
借金返済に苦しんでいた。ある日、大規模な反政府
デモに巻き込まれたバスは、学生運動家のアタボンに命を救われるが、
その恐怖から外出することができなくなってしまう。そこで、
バスは母親譲りの秘伝レシピを活かして自宅にラーメン屋を開業すると、
瞬く間に繁盛する。再会したアタボンが手伝うようになり、
次第に2人は惹かれ合うが、アタボンはやがてバスのラーメンに隠された
“ある秘密”に気づいてしまう…。

原題:Meat Grinder (Thai: เชือดก่อนชิม; RTGS: Chueat Kon Chim)
監督・脚本・撮影・編集:ティワ・モエーサイソン
出演:マイ・チャルーンプラ/ アヌウェイ・ニワートウォン/ウィラディット・スリマライ/ラッタナバラン・トッサワット/ ドゥアンタ・トゥンカマニー/ピムチャノック・ルーウィサードパイブン
2009年/タイ国/タイ語/104分/DCP/日本字幕版 ©MONO Film All rights reserved.
配給:ユナイテッドエンタテインメント

映倫R18+ 60436